かつては経済大国と言われていた日本も今では世界でも有数の高齢化社会に突入しつつあります。年々少子化が進み、地方では空き家問題も増えてどこもかしこも高齢者の割合が非常に多くなってきています。今後はさらに高齢化社会が進んでいくと考えられています。
それに伴い、デイサービスや老人ホーム、介護施設などがどんどん増えてきています。みなさんの自宅や職場の近くにもこういった施設が増えているのを目の当たりにしたことがある人も多いのではないでしょうか。
一昔前は老人ホームなどもどちらかと言えば限られた場所にひっそりと存在していた程度だと思いますが、ここ最近は民間の高級老人ホームや住居型の老人ホームなど充実した施設も非常に増えています。
今回は老人ホームの種類について簡単に説明したいと思います。
老人ホームの種類や特徴について
大きく分けると老人ホームには公的施設のものと民間施設のものがあります。料金的には民間施設のほうが少々高めの設定ですが、民間の老人ホームでも様々な種類があり、最近増えている高級老人ホームなどはかなり料金も高い設定になっています。
基本的には公的施設のほうが経済的な負担も軽いのですが、その分入居希望者も多く、希望したからと言って必ずすぐに入居できるとも限りません。
経済的に余裕があれば、民間の介護付き老人ホームや住居型老人ホームのほうが良い場合もあります。
そもそも老人ホームに入るのがベストな選択か
両親が老いてくると自分の知らないところで急に体調を崩したりしたらどうしようとか、別居をしている人にとっては悩みの種でもあります。
昭和の時代はだいたい一家に二世帯、三世帯と住んでいるケースが多く、高齢者だけが暮らしているというのはそれほど多くはなかったのですが、今の時代は両親二人だけというのは全然珍しくなく、どちらかが先に旅立ち残された高齢の父や母が一人暮らしというパターンも増えています。
そこで考えるのが「同居」となるのですが、それはそれでまた問題もたくさんあります。常に誰かが家にいればいいですが、昼間はみんな働きに行っていて夜遅くに帰ってくるというようなパターンだと、結局昼間は高齢者が一人でずっと家で過ごすということになってしまいます。
特に高齢者の場合は認知症を発症している場合も多く、完全に一人にしておくと余計なリスクも伴います。
例えば九州であれば老人ホームも運営している大分市のあけのメディカルクリニックは認知症の治療やリハビリにも力を入れており、薬などによって進行を遅らせたり、症状を改善できるとされています。
できればこういった施設を積極的に利用したり、介護やリハビリを受けられるような老人ホームなどに入ってもらった方が本人にとっても周りにとっても一番いい選択ではないでしょうか。
老人ホームのメリット
老人ホームへ入居すると周りに常に人がいるため、意外とその環境を楽しんでいる高齢者も少なくありません。高齢者本人にとっても、確かに自宅の方が落ち着くかもしれませんが、日中ずっと一人で家にいることを考えれば、同じ世代、同じ環境の人が集まる老人ホームのほうが、新しい知り合いやお友達もできたりして、楽しい時間を過ごせることも多いです。
また介護が必要な人はもちろん、持病のある人でも老人ホームには医師や看護師が常駐しているところもありますので、万一何かあった場合でも安心です。特に両親遠くに離れて暮らしている場合は、万一何かがあった時が一番心配だと思いますので、そういった時のケアができるのも老人ホームのメリットでもあります。
最近、著名人でも高齢者の突然死などが増えていたりもしますし、独居老人の孤独死も度々ニュースで報じられますので、もし高齢の両親などと同居を考えられているのであれば、双方の精神的な負担を軽くするためにも老人ホームへの入居も検討してみてはいかがでしょうか。